はじめに
絵本を読んでから行くと、水族館は“物語の世界”になる
水族館は、子どもにとって「初めての海の旅」。
でも実は、行く前にちょっとした絵本を読むだけで、
同じ展示でも“感じ方”がまったく変わることをご存知ですか?
読まずに行くと——
「わあ、魚いっぱい!」で終わる。
読んでから行くと——
「この魚はどうして群れで泳ぐの?」「クラゲってどうやって生まれるの?」
と、展示一つひとつに“発見”と“会話”が生まれます。
この記事では、
親子で読むと水族館が10倍楽しくなる 絵本5冊 をご紹介します。
それぞれの本の内容だけでなく、
水族館での見方、親子の楽しみ方、そして旅の準備まで、
まるごと“体験型ブログ”としてお届けします。
水族館で子供のワクワクがみられる絵本5選
1. 『すいぞくかんのおいしゃさん』
📖 作・絵:おかだ えりこ
🩺 どんな絵本?
魚やアシカ、ペンギンたちにも“病院”があるって知っていましたか?
この本は、水族館の裏側で働く“お医者さん”たちのお仕事を、やさしく描いたお話。
治療のようす、検査の道具、そして命を守る人たちの思い。
普段は見られない「裏方の世界」を通して、子どもが“いのち”を感じ取る一冊です。
💡 水族館での発見
- 「このペンギンも、お医者さんに診てもらってるのかな?」
- 「クラゲの水槽って、きれいだけどお世話が大変なんだね」
展示を見ながら、
“生きものの健康”や“働く人”にも視点が広がります。
🧭 親子での楽しみ方
- 魚の体にケガや変化がないか、一緒に観察してみよう
- 水族館のバックヤードツアーに参加して「本の世界を探す」体験を
2. 『すいぞくかんにいこう』(福武 忍)
🌊 どんな絵本?
「初めての水族館」がテーマの、かわいい導入絵本。
小さな子どもでも理解しやすい語り口で、
館内の流れ(入り口 → トンネル → ショー → ギフトショップ)を
“体験するように読める”構成です。
💡 水族館での発見
- 絵本と同じクラゲやイルカを探して「見つけた!」と言える
- 展示の順路を覚えておくと、迷わず楽しめる
🧭 親子での楽しみ方
- 本を読んでから、「どんな生きものが見たい?」と事前に話し合おう
- 水族館に入ったら、子どもに“ガイド役”を任せると自信が育つ
3. 『水ぞくかんに 行ってみよう』
📖 監修:国立科学博物館
🐟 どんな絵本?
リアルな写真とイラストで、水族館の生き物を科学的に紹介。
「魚はどうやって呼吸しているの?」「クラゲって何を食べるの?」
そんな“ちょっと深い”疑問を、やさしく答えてくれる1冊です。
💡 水族館での発見
- 水槽の形やライトの色にも意味があることがわかる
- 展示説明文(キャプション)を読む力がつく
🧭 親子での楽しみ方
- 絵本で読んだ魚を“現地で探すビンゴゲーム”に
- 展示の写真を撮って、帰宅後に本と照らし合わせて調べる
4. 『水族館』(福音館書店 かがくのとも)
🐬 どんな絵本?
子ども科学シリーズの名作。
「どうして水族館の水はきれいなの?」「水槽のガラスはどうやってできているの?」
——そんな“水族館のしくみ”を知ることができます。
💡 水族館での発見
- 大きな水槽の裏には、巨大なポンプや濾過装置がある
- 飼育員さんが掃除をしている様子にも興味が湧く
🧭 親子での楽しみ方
- 水槽の上や裏が見られるツアーに参加
- 見えない部分にも“科学の仕組み”があることを伝える
5. 『ゆらゆら ちんあなご』
📖 作:にしもと よう
🪸 どんな絵本?
人気者「ちんあなご」の、のんびりした一日を描いたユーモラスな絵本。
ゆらゆら揺れるだけに見えるけど、実はちゃんと意味がある。
子どもが“観察する目”を育てる名作です。
💡 水族館での発見
- 水槽の砂に注目!どのあたりから顔を出している?
- 他の魚との距離や動きを比べてみよう
🧭 親子での楽しみ方
- 絵本を読んだあとに「どんなゆらゆらしてるかな?」と実際に観察
- 家で折り紙や粘土でちんあなごを作って“自分の水槽”を作るのもおすすめ
水族館を10倍楽しむ「親子の準備とコツ」
| 準備するもの | ポイント | どこで揃える |
|---|---|---|
| ミニノート・えんぴつ | 気づきをメモする習慣づけ | 書店・文具店 |
| クリアファイル | パンフレットやチケットを保存 | 100円ショップ |
| カメラ・スマホ | 見つけた生き物を撮影 | スマートフォンでOK |
| 図鑑・絵本 | 展示の後に読み返すと理解が深まる | 書店・図書館 |
| 飲み物・タオル | 館内は意外と暑い場所も | 持参で快適に |
💡 事前に「どんな魚が好き?」と聞いておくと、
子どもが自分から探す姿勢が生まれます。
親子で楽しむ!水族館+旅行のすすめ
せっかく行くなら、“学び旅”に変えよう。
- 有名水族館(美ら海・鴨川・海遊館など)は宿泊とのセットプランが充実。
- 雨の日でも安心の屋内型施設が多く、小さな子でも快適。
- ご当地グルメやおみやげを探すのも立派な「観察体験」。
🧳 楽天トラベルやじゃらんなどの旅行サイトでは、
「水族館+ホテル」セットで検索できる機能があります。
よくある質問(FAQ)
Q1:絵本は何歳から読めますか?
→ 『すいぞくかんにいこう』や『ゆらゆらちんあなご』は2〜5歳向け。
『水族館』(福音館)や『水ぞくかんに行ってみよう』は小学生にもおすすめです。
Q2:行く前と後、どちらに読むのがいい?
→ 両方が理想です。行く前は「予習」、帰ってからは「ふりかえり」。
2回読むことで「知ってる!」が「わかった!」に変わります。
Q3:子どもが途中で飽きてしまいます…
→ 絵本で読んだ“お気に入りの生き物”を探すようにしましょう。
「どこにいるかな?」と“探す遊び”に変えると集中が続きます。
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まとめ:
“知る前に見る”ではなく、“読んで感じてから見る”へ。
絵本を読むことで、水族館はただの“展示の場”ではなく、
**生き物の世界をのぞく「心の旅」**になります。
今日紹介した5冊は、
どれも「海の世界を、やさしく・楽しく・深く」教えてくれる本ばかり。
読んで、行って、感じて、また読みたくなる。
そんな親子の学びの循環を、ぜひこの週末からはじめてみてください。


